放課後オーバーフロウって直球ど真ん中のラヴソングだったんだなぁ・・・と思った『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』感想(ネタバレだらけ)

投稿者: | 2011.03.10

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というか初日の2/26、朝0500起きで片道1時間半かけて見てきました。この僻地、上映が順次公開枠なので隣県まで移動しないと上映する映画館がなかったんだよね・・・。そして映画館に0830前後に到着したのに次の回も満席で、1240の回まで待ったんだよね・・・。さすが初日、映画見終わって自宅に戻ってきたら1800まわってたよ・・・。サヨナラノツバサだけで一日終わった。
とりあえずこの僻地で上映開始したらもう一回見に行こうかと。さすがにまた往復3時間かけるのはきついね・・・。

で。上映開始からもう2週間弱経過してしまって、今更な感もありますが。丁度ネタバレアルバムも発売されたしなぁ、ということで簡単にネタバレ感想でも書こうかと。まぁネタバレなんで、まだ見てない人は見ない方がいいかと。それもあって、一時的にRSSフィードの設定も変更しました。

とりあえず、イツワリノウタヒメ見た人でまだサヨナラノツバサ見てない人は、早めに見ておいた方がいいかと。サヨナラノツバサのネタバレをまだ喰らってない人は喰らう前に。ネタバレ喰らった人でも、ディスク発売されるまで待つより映画館の大きなスクリーンで見た方が絶対に良い。

「放課後オーバーフロウって、直球ど真ん中のラヴソングだったんだなぁ」っていうのが、ネタバレなしの感想です。今でも聴くと映画思い出してちょっと泣きそうになるレベルでね。

ネタバレありの続きは格納。

劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of”triangle”
シェリル・ノーム starring May’n&ランカ・リー=中島愛 produced by 菅野よう子
フライングドッグ (2011-03-09)
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「ダイの大冒険のラストかよ!?」

というのが、一番最初に出た感想。勿論勘のいい人にはネタバレになっちゃいそうなので、今の今まで言えず仕舞いでしたが。ようやく言えたw

河森監督のインタビューエントリを公開前日に読んで。恋愛関係に決着を!というのでちょっと嫌な予感はしてたんですよ1

今回、観客のみなさんのモヤモヤにもちゃんと応えて、“後編”ではなく“完結編”と銘打ったように、ひとつの節目はちゃんと迎えます(笑)。

『劇場版マクロスF〈フロンティア〉~サヨナラノツバサ~』/河森正治監督インタビュー@ぴあ映画生活より。

映画見ている最中も、これでどうやって決着つけるんだろう・・・と思いつつ。ミンメイアタック直前のアルトとランカちゃんのやりとりを見て『愛・おぼえていますか』を瞬時に連想して。連想した時点でこれは・・・ランカちゃんではないのか・・・と思って。小シェリルが出てきた時点でやっぱりこれはシェリルに・・・でもこの展開は・・・まさか・・・と見ていたら。

あの結末。正直呆然とした。

で、スタッフロールが流れて、最近恒例のスタッフロール後になにかあるタイプの映画かな・・・と呆然としたまま最後まで見ていたら。そこにはなにもなく、そのまま劇場内が明るくなった。正直もっと呆然としたwつか劇場内の皆が呆然としてたw

・・・とはいえ。
今までのシリーズと同じような結末にしないで、俺の翼だ!とも言わないで。恋愛関係に決着をつけようとするとまぁ正直アレしかないんですよね。映画見終わって呆然としながらラーメン食べてる時に思ったんだけど。天下一品で。

シェリルかランカ、どちらかを選ぶ事で恋愛関係に決着をつけてしまって、「君はまだ、歌が歌えるじゃないか!」とか言ってしまうような展開だと、それ『愛・おぼえていますか』でやってるよ!だし。どちらかのヒロインがいなくなる的な展開だと、それ『マクロスゼロ』でやってるよ!となる訳で。それを踏まえると、ある種の決着をつけるにはあの結末しかないんだろうな・・・と。

そう考えると結末自体に納得は出来るんだけど。やっぱりなんかもやもやするというか、なんとも言えない感情だけが胸の中をぐるぐると回り続けるのでした。つか未だにもやもやしてるよ。だからこそ、もう一度見たい、と思うのかも知れないけどね。

・・・やっぱり俺の翼だ!ENDでも良かった気がwいやアレはアレで色々もやもやするんだけどさw

自らの意思で一歩踏み出し、前に進んでいこうとするのがこの映画の主題ではないかと思ったりした。

というか、そんなインタビュー記事もありましたね。後で知ったんだけどさ。

――キャラにも成長が感じられました。

河森  経過した現実の時間を加えて精神年齢を上げていますから。シェリルは単にいい娘というだけでなく、もう一歩突き詰めた運命に立ち向かっています。ランカは 前編で走り出したときから、自分で考えて行動できる娘にしてます。一歩踏み出せるかどうかが大きな違いというのは、中島愛さん自身とも重なりますしね。アルトもこの際、行けるところまで行ってみようと。もともと役者の才能はあったわけだし、封印していた部分も個性だと認めれば、前に進んで行けるはずだと。現実にもそういう人って多いと思うんです。

『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』公開記念:河森正治総監督インタビューより。

TVシリーズでは状況に流されるような形だったけど。

アルトは自分のルーツである『演じる事』に正面から向き合う事を決意し。
ランカは自分の運命に立ち向かい、「好きでした」とアルトの元を去るTVシリーズとは違い、アルトに真っ正面から「好きです!」と告白し、そして戦場のど真ん中で歌い続け。
シェリルは歌ったら死ぬ、と分かっていながら「歌は私の命」と最後まで歌い続ける。

そんな、自分の運命から逃げずに、そこから一歩踏み出して自分の意思で前に進んでいこうとする3人。

ライヴシーンも戦闘シーンも勿論良かったんだけど。一番印象に残ったところはやっぱりその部分。勿論TVシリーズとはまた別のお話ではあるので、違う部分があって当たり前なんだけど。どうしてもやきもき、というかなんでそういう行動に出ちゃうんだろう・・・と思ってしまう部分がいくつかあったTVシリーズに比べると、サヨナラノツバサのこの変更部分は凄くすっきり出来たし良かったですね。真っ正面から「好きです!」って告白するところなんか、うわぁ!これでいいじゃないか!とその場で思ったしね。

そんな感想でした。ストーリーの繋ぎ方が若干荒いな、とか思うところはいくつかあるんだけど、それを差し引いても良作でした。

・・・結末だけなぁ・・・(何度目だよ。

おまけ。

スパロボにTVシリーズ・イツワリノウタヒメ・サヨナラノツバサが同時参戦したら。スパロボαみたいにTV版と劇場版に分岐して、ランカちゃんに逆ミンメイアタックを喰らうルートと、ランカちゃんと一緒にミンメイアタックを仕掛けるルートが出来るんじゃないかなぁ・・・と思った、とか。
つか、あんだけみんな死亡フラグ立てまくりだったのにみんな生き残るのかよ・・・とか。
よくよく考えたら主役で専用機をもらったパイロットって、アルトが史上初だよな、とか。2
イツワリノウタヒメで上映された次回予告にファイアーバルキリーが出てきていて、え!?バサラ?と思ったら恋はドッグファイトだったりとか。
代わりにアルカトラズLIVEでファイアーボンバーコスでミシェルがバサラか!とか。
ゴスロリアルトはなんでだ・・・?と思ったらマオ・ノームコスだったことに今気付いたらしいとか。
背景ビルにMBSってロゴ入っててこれが制作局パワーか・・・と思ったりとか。
何故か背景で鉄腕アトムの誕生シーンが流れてて、虫プロとなにかあったの?と思ったら制作協力に入ってたりとか。
同じく制作協力にGONZOの文字があってGONZO生き返ったのか!と思ったけどそもそも自社立ち上げコンテンツさえやらなければ特に問題のないスタジオであった、とか。
あんな結末だったのに、スタッフロールで『dシュディスタb』を流した河森監督の意図はなんなんだろう・・・とか。3
え?イサム・ダイソンさん?YF-19?え?あんた一体今何歳なのよ!?というようなカメオ出演とか。4

そんな小ネタは沢山あったんだけど、衝撃の結末で全て吹き飛んだので割愛です(ぉ。

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  1. 他に良い表現が思い浮かばなかった。 []
  2. ファイアーバルキリーは量産機カスタムだしね。 []
  3. このサヨナラノツバサは、初代マクロスと愛・おぼえていますかの関係と同じで、TV版マクロスFの劇中劇である、というのを暗示しているのかな?とも思ったけど。にしても明るすぎたよね。 []
  4. まぁVF-19のカスタム機だった、と後で知ったんだけどね。GA Graphic:サヨナラノツバサ公開中!DX超合金YF-29も登場の河森監督INTERVIEW:2より。 []

放課後オーバーフロウって直球ど真ん中のラヴソングだったんだなぁ・・・と思った『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』感想(ネタバレだらけ)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: nikutetu@J'AVO

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